なんだか新製品情報が半端な感じで出ていて、また全て追い切れているわけではありませんが、今気になっていることをまとめておきます。
特にあまりポジティブじゃないほう。
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ルビアスエアリティ
もう公式HPでも公開されましたね。
https://www.daiwa.com/jp/fishing/item/reel/spin_rl/luvias_airity/index.html
気になることは二つで、まず一つはネーミング、もう一つは位置づけです。
とりあえずどんな構成かっていうと、18イグジストと同様(逆転ストッパーの有無の差がある)のマグネシウム製モノコックボディに、18イグジストと同じ(その他、19セルテートや19バリスティックも同じ)ザイオン製エアローターと、18イグジストと同様のハンドルを組み合わせたリールです。
価格帯的にはヴァンキッシュを叩きにいくためのモデルでしょうね。
詳しくは公式とルアマガ+の記事を読んでもらうのがいいと思います。
ルアマガやルアマガ+の記事にはこんなこと書いてませんけどね。
まあスペックはこんなものにしておきましょう。
気になるところはそこじゃないので。
エアリティーというネーミング
まず気になっていることの一つ目は名前です。
ルビアスの初代である04ルビアスってそもそもトーナメントエアリティーの廉価版なわけですよ。
トーナメント(シリーズ名)の最高峰の軽量モデルにトーナメントエアリティーという名前をつけて販売し、その廉価版として04ルビアスを販売しました。
07以降はトーナメントエアリティーではなくイグジストの廉価版になったわけですが、ルビアスはあくまで廉価版なわけです。(07ルビアスや20ルビアスのようにイグジストに肉薄するようなモデルもありますが、超えたことはない)
そのルビアスにエアリティーの名前をつけるのに違和感があります。
バス(淡水)専用:チームダイワ(TD)
トラウト(淡水)専用:シルバークリーク(SC)
海水対応:トーナメント
だったわけですよ。ダイワの小型番手は。
TD-X,S(iA)があって、SC-X,S(iA)があって、トーナメントZ,X(iA)があって(トーナメントSというモデルが存在したこともあるが、iA,C時代にはない)、そこにTD-Z(C)、SC-Z(C)が出て、その後に海水対応モデルを出すにあたって、すでにあったトーナメントZ(C)と被らないようにトーナメントエアリティーと名付けたわけでしょう。(内部の人間じゃないので実際どうか知りませんけど、そうでしょ?)
で、その後はトーナメントエアリティーの廉価版(ローターをマグネシウムからアルミに変更)として初代ルビアスが出て、それがTDやSCに逆輸入されたのがTDイージスやSCプレッソです。(そして、このころ釣種専用モデルの分化が加速して、月下美人とエメラルダスも誕生すると。)
こういう流れを考えたときに、ルビアス エアリティはやっぱおかしくない?と思わざるを得ません。
単純に軽いよって意味なら、お得意のエアをつけて、ルビアス エアって名前にすればよかったのではないでしょうか。
さらに言えば、パーツ構成を考えれば正しくはイグジスト エアとすべきではないでしょうか。
ルビアスエアリティの位置づけ
もう一つは位置づけです。
すでにちょっと書いてしまいましたが、構成的にはイグジスト エア的な存在なんですよ。
ルビアスの上級版ではなくて、ほとんどイグジストそのものなんです。
もちろん内部的に細かな話はあるかもしれません。
部品の精度が違いますよとか、組立精度が違いますよ、検査基準が違いますよ、とかね。
でも、表に出てくるところはイグジストと基本的に同じなわけです。
むしろ、逆転ストッパーがなくなったネガはあるものの、軽くなって性能が上がってすらいますからね。
それで価格は定価ベースで1万円以上安く、実売では値引き率の差から2万円以上安いお店もある始末(ダイワの子会社であるキャスティングでは2万5千円差)ですよ。
イグジストどうするんですか。
イグジストは金属ローター(小型番手マグネシウム、大型番手アルミ)にして、ステラと戦わせますか。
で、その金属ローターは次期セルテート(あるいはセルテートHDなど)に使いまわしますか。
そういう考え方もあるでしょうけど、イグジストが重くなったらもうイグジストというブランドに意味がありませんし、ボディが重いのはともかく(それでも軽いほうがいいに決まっている)として、ローターが重いっていうのは端的に言ってゴミですよ。
ルビアスエアリティの詳細なスペックを見てがっかりしたのは重量で、確かに全番手で最軽量(および最軽量タイ)なのですが、正直そこまでびっくりするような数値ではありません。
特にFCモデルは最軽量タイばかりなので、イグジスト持ってりゃ(場合によってはルビアス持ってりゃ)別にこれを買わなくてもいいかなという程度の重量です。
ただし、後述するようにルビアスの巻き心地は正直大したことがないので、エリアトラウトやライトソルトの巻きにこだわりを持つ方にはいい選択肢と言えるかもしれません。
あとは、3000番以上が謎に重いルビアスと比較すると、3000番以上は15gの軽量化を果たしているので大きいです。
ただ、これもイグジストと比べれば5gの話ですが。
狙いはシマノのヴァンキッシュであることは冒頭にも書きましたが、結局スペックで勝れていません。
おおむね対応する番手全てで、軽さでヴァンキッシュに敗れています。
しかもこれ定価近づけてますけど、シマノのほうが値引き率高いし実売価格だと1割くらい高くて価格的にも負けるんじゃないですかね。
こういう販売戦略ってあるんですか?
まあいろいろな違いはあるにしても、今年はアブからゼノンなんて超軽量モデルも出ますしね。
ゼノンのほうが軽くて安いのは明らかですからね。まあいろいろな違いはあるでしょうけど。
含みのある言い方をしましたけど、突き抜けてるっていうのはいいことだと思いますよ。マジで。
とまあ社内的な立ち位置も、社外を含めた全体的な立ち位置もめちゃくちゃ中途半端なことになってる感じがするのがルビアス エアリティなんです。
あとこれは上の2つとは全く関係ないものの、めちゃくちゃ気になっていることなんですが、僕の20ルビアスがどっかいって見つかりません。
青森行く前に使って、それ以降見つからない。
発売日に買って以来お気に入りのリールだっただけに悲しいです。
また買うのもバカバカしいし、どうしたものか。
とりあえずそれ以前に近い役割を担っていた17セオリーと、未使用のままお蔵入りしていた16セルテートを復活させて凌ごうと思ってはいますが。
レビューこそまともにしてませんでしたけど、ほんとに気に入って頻繁に使ってたんですよね。
巻き心地こそまあそこまでではないな(イグジストに及ばないのは当然としても、正直に言って3年使ったセオリー以下)って感じではあるものの、ラインスラックを出す釣りとハードルアーを巻く釣りには十分すぎる性能だと思っていたので。
21スティーズ
2006年の発売から15年、初めての完全モデルチェンジをしますというふれこみです。
2016年に10周年で一回リニューアルやったよな…(ブリッツやハリアー、キングボルト、ストームシャドウなど)とは思うものの、デザインは継承しつつ、それ以前からのモデルも併売していたので、完全なモデルチェンジは今回が初ということなんでしょう。
同一名称のモデルを出しておいて、あれはモデルチェンジじゃなかったというのも強引な気がしますが、シリーズ的にはデザインが継承されていたり、それこそ上記のように2015年以前のモデルも併売していましたからね。
で、初年度から15モデルがラインナップされるってことらしいんですが、まあまあダサいなってことはおいておくとして、気になるのはスペック自体ではなくて、スペック表記なんです。
わかりやすいところでマシンガンキャストtype-Ⅰを例に挙げましょう。
21マシンガンキャストtype-Ⅰ:C66M
07マシンガンキャストtype-Ⅰ:STZ 661MRB-XTQ
これどっちが型番表記としてわかりやすいですか?
圧倒的に後者の07モデルですよね。
まず21マシンガンキャストtype-Ⅰの型番から読み取れる情報は以下です。
C:キャスティング(ベイトキャスティング)モデル
66:6フィート6インチ
M:ミディアムパワー(アクション)
たったこれだけです。
何本継なのか、どんな特性の竿なのか一切わかりません。
「ああいわゆる66Mってやつね。なんでも系かな。でもなんだかわからんな。」
せいぜいこの程度でしょう。
なにせ継数すらわからないんですから、自分が買って保管できるかどうか、運搬ができるかどうかの判断すらできません。
スティーズのマシンガンキャストtype-Ⅰだよって話を聞いてようやく「マシンガンキャストのタイプ1ね、並木の竿だからギリわかるわ。前のモデル知ってるからなんとなくわかる。」てな程度ですよ。
知らなきゃなんにもわかりません。
現行スティーズの中でも性格をがらっと変えられたヘルファイアあたりじゃもうサブネームだけ伝えられても絶対にわかりません。
次に07マシンガンキャストtype-Ⅰの型番から読み取れる情報は以下です。
STZ:スティーズ
661:6フィート6インチ 1ピース
MRB:ミディアムパワー(アクション) レギュラーテーパー(アクション) ベイトキャスティングモデル
XTQ:エクストルク(旧バイアスコンストラクション、現X45。現在は基本的に全モデルに採用されているため特別に記載されなくなったらしい。)
これわかりやすいですよね。
「スティーズという最高峰シリーズのロッドで、6フィート6インチのミディアムパワーだからなんでも系なんだろうけど、レギュラーテーパーでしかもXTQってことは特に巻物にいいんだろうな。クランクなら10~14gくらい、ミノーなら11~13㎝くらい、スピナーベイトなら上限3/8ozくらいがおいしいところかな。巻物によさそうとはいえカーボンモデルだから、ゴリゴリのカバー回りとか感度重視のガチガチのワーミングは厳しいだろうけど、オープンウォーターとか軽いカバー回りで食い込ませるタイプのワーミングならいけるかも。使うルアーがルアーだから、どんなシチュエーションをメインに考えるかによるけど、ナイロンなら12~16lb.、フロロなら12~14lb.あたりになりそうだな。使うルアー重量とかラインからしてそこまでごついリールはいらないし、ラインキャパ小さめでアキュラシー上げて軽量ルアーにも対応させるとなるとリールはスティーズ (今なら1012SV)か、もっと小さいルアーを重視するならピクシー(今ならアルファスCTやアルファスSV TW)あたりのリールがいいかな。」
このくらいのイメージはできますよ。
はっきり言えばもっとイメージできますけど、まあこんなものにしといてやるか、くらいでもこのくらいのイメージはできます。
XTQの表記でそこまでわからないって人ももちろんいるでしょうが、XTQは旧名をバイアスコンストラクションといい、バスロッドではTDバトラーで初めて採用されたのですが、TDバトラーでバイアスコンストラクションが採用されていた(採用しているとうたっていた)のは全て巻物用のモデルでしたので、当時としては普通にわかることでした。
これはマシンガンキャストtype-Ⅰってサブネーム聞けばわかるって話と同じように思われるかもしれませんが、だったら型番がそもそも不要ですからね。
なんのための型番だっていう話で。
サブネームだけにすりゃいいだろっていう。
別にメーカーの管理だけの問題だったらJANコードとかでやりゃいいわけでしょ。(JANコードについて明るくないので、そういうものじゃなかったらごめんなさい。しかし、とにかくなんらかの番号がついていればいい。)
こういうのってユーザーを馬鹿にしてるんですかね。
どうせ馬鹿だから型番から読み取ることなんてできないんだろ?って。
あるいは、型番からどんな竿かがわかったような気になってるんだろ?って。
あと気になるのはエアビーム風のリールシートですね。
これオフセンターグリップなんですかね。
マシンガンキャストの紹介写真は微妙にオフセンターっぽく見えますけど。別の角度の写真ではセンターにも見えるんですよね。
オフセンターグリップなら今後その他のモデルにも採用されたら大喜びなんですけど、たぶんコストかかるからなぁ。
川村さんのモデルは同様のリールシート形状ながら明らかにセンター通ってる感じですけど、このへんは昔からハートランドでもバットの太いモデルはそうでしたので、判断基準にはしづらいです。
オフセンター使いやすいからオフセンターにしてほしいなぁ。
おわりに
とりあえずこんな感じで新年一発目を終えておきます。