雑記

バサー2018年4月号のリール特集を読んで

投稿日:2018年3月2日 更新日:

こんばんは、ダイワ星人です。

今日は雑誌の話です。ダイワ星人なのでダイワの話も少ししますが、メインは雑誌のお話です。

スイッチが入ったらもっとマジメに詳細を書きたいんですが、とりあえずサクッと。サクッとと言いつつ、言葉を選びながら3日ほどかけて書きました。

 

Contents

バサー2018年4月号の特集は「REEL いま、ここにある愛機」

特集はリール。

タイトルは「今そこにある危機」からですね。

良し悪しはともかく毎度よく考えるものです。

そして、毎度毎度表紙がかっこいいですね。

リールに強い興味を持っている今、この特集はあまりにタイムリーな特集で、ついつい買ってしまいました。

しかしながら、結果から言って内容的には正直大したものではなく、なんとなく本を眺めて読んだ気になるのが目的でなければ、買う必要はありません。

 

 

リールの世界史200年

さらっとなんとなくな歴史が書いてありますが、技術的な解説も歴史的な解説もろくにないので、リールの世界史を学ぶことは全くできません。

さらっとなんとなくは面白いです。

これはまた別の記事で書きたいと思いますが、バサーと同じくつり人社発行の「ベールアームは世界を回る─ザ・スピニングリール・コレクション」も同様で、グラビア誌のようにさらっと眺める程度であれば楽しいですが、技術的なことや歴史を学ぶことはできませんし、写真も1方向から撮ったものだけですので写真集としての価値も低いです。

得られるのは、よくわからないけどいろいろあったんだね、それだけです。書いてる本人もろくにわかっていないと思います。

 

リールマトリクス

「今自分に必要な1台が見つかる」と銘打った、「リールマトリクス」なるものが掲載されています。

レッドペッパーズのレッペ富樫氏が2015年からやっている位置づけ図に似たようなもので、軸が価格と重量ではなく、ルアーウェイトと巻き上げパワーになったものです。

ここではダイワ編にしか触れませんが、適正ルアーウェイトも巻き上げパワーもどういう基準で決めているか謎すぎます。

これはダイワの指示だと思いますが、これでいいんでしょうか。

スティーズSV TWとジリオンSV TWのスプール性能はほぼ変わらないと思いますが、表のうえでは大きく離れていますし、むしろ同じスティーズSV TWのなかでもXHは1012スプールですのでルアーウェイトが軽いほうにいくはずです。

世が世なら各社のリールを実際に投げ比べて評価し、順位をつけ、同じ表にあらわしたでしょうが、メーカーごとのもの(しかもおかしい)となっていて、面白みがありません。

それをやらずに何の価値があるのか。

メーカーのカタログを見たほうがまだわかりやすいです。

 

 

バサー編集部座談会

なんと言っても引っかかったのはバサー編集部の座談会です。

編集部員の持つリールを見てノスタルジックな気持ちにひたったり、同じ道具を長く愛している編集部員に好感を抱きもしましたが、知識のなさもさることながら、探求心のなさに落胆しました。

「理系じゃないからトルクの意味がわからない」的な話があるのですが、トルクそのものの意味はwikipediaを見ればわかります。

トルクの大きさの求め方なんて「速さ=距離÷時間」並みに単純な式です。

実際の巻き心地や巻き上げる力は、トルクだけの問題だけではありませんし、それを数値として出すのは困難ですが、トルクの意味や、トルクだけでは自らの疑問が解けないこと、それくらいは調べればわかるはずです。

 

興味があることがわからないのに調べることもしないんでしょうか。それとも興味がないから調べないんでしょうか。

いずれにしても、このくらいの気持ちの人が書いた、編集した記事を集めた特集(雑誌、とまでは言いませんが)だということがわかります。

あ、「バックラッシュの直し方」は今後深刻な事態が発生したら試したいと思いました。そのときには忘れているかもしれませんが。

 

 

おわりに

出版不況と言われ始めてから久しく、釣り雑誌もその限りではないと聞き及んでいます。

釣り雑誌の売り上げが落ちている理由は、もちろん釣りブームが去ったのもあるでしょうし、単純に消費が冷えているのもあるでしょう。それにインターネットの普及もあるでしょう。

雑誌の内容そのものではなく、環境の変化が売り上げに大きな影響を与えているのだと思います。

 

しかしながら、内容が決定的につまらないのもまた事実です。

つまらなさの主たる原因はメーカーの提灯記事ばかりなことです。それでも、雑誌の売り上げが落ちて、メーカー広告に頼らざるを得ずに提灯記事ばかりになったのだろうと、雑誌存続のためには半ば仕方ないものと考えていました。

しかしながら、バサー4月号を読んで考えを改めました。

自らの趣味であり飯のタネでもある釣りに対しての熱意がこの程度では、メーカー(あるいはプロ)から内容の指示を受けなければ記事など到底書けないだろうと

したがって提灯記事ばかりになるのは必然なのだろうと。

 

おまけ

リールに興味を持っている方がいらっしゃいましたら、以下のHPが理解の助けになると思います。

TAKE'S REEL ROOM

FINAL DAMNATION

 

-雑記

Copyright© ダイワ星人 , 2024 All Rights Reserved.