アルマイトは表面を腐食させるので寸法はマイナスする。逆にメッキや塗装は表面に別の物質を付着させるので寸法は当然プラスになる。なので同じパーツを同じように加工すると寸法は揃わない。ジュラルミン(アルミ合金)の切削は表面処理の痩せたり太ったりを想定してやってるけど、それが中々難しい。 pic.twitter.com/qTpGTwCYW3
— かけづか:クラッチ屋KDW代表 (@kakedukaSS) December 2, 2020
アルマイトも酸化被膜が成長するので寸法はプラスになりますね。
マイナスするのはバレル研磨、洗浄(エッチングなど)、薬品を使用した梨地等の処理のせいでしょう。
(加工直後に計測した寸法は熱の影響で大きいですから、冷えた後に計測すると当然小さくなりますが、さすがにこれは初歩の初歩なのでないと信じます。)
工程を見ていないのでマイナスする原因は推測でしかありませんが、ともかくアルマイト自体はプラス方向に作用するものです。
メッキは金属を電気的に付着させる感じで、塗装は吹付け。それに対してアルマイトは表面を腐食させながら色を染み込ませる感じでしょうか。 https://t.co/NdGx2vNFzr
— かけづか:クラッチ屋KDW代表 (@kakedukaSS) December 3, 2020
そしてカラーアルマイトはアルマイト被膜の表面にある微小な孔に染料を染み込ませる(吸着させる)ことで実現しますね。
色味は染み込ませる染料の量によって変わるので、孔と孔の距離や、孔の深さ(アルマイト被膜の厚さ)に依存します。
これは想像ですが、それらをコントロールするのが難しいから、結果的に色味のコントロールも難しいんでしょうね。
実際に、膜厚をぴったり5μにしてくれというような依頼に応えてくれるようなものではありません。
膜厚5μだと±2μは許容してくれと言われるイメージです。
膜厚に対して孔の深さがどの程度か正確にはわかりませんが、3μと7μじゃ、染料の量が倍以上変わってしまいそうですよね。
とりあえずアルマイトのお話でした。