ダイワ ダイワ2021年新製品

ダイワ 鮎釣り専用ルアータックル AYUINGミノーとネオステージ AYを発売

投稿日:2021年4月14日 更新日:

ダイワから鮎のルアー釣り専用タックルが発売になります。

昨夏にAYUINGとAYU-INGを商標出願していたことから、鮎のルアー釣り関連製品を発売するであろうことは予想していましたが(2020年8月28日に記事を書こうとして、例によって下書きのままでした)、いよいよ今年5月に登場します。

 

今日は、そもそもアユイングってなんだよっていう話と、今回ダイワから出る新製品について書きたいと思います。

 

Contents

AYUING(アユイング)

鮎のルアー釣りだからアユイング。

わかりやすいからいいといえばいいんでしょうか。

 

鮎のルアー釣りは一般的なルアーフィッシングのようにルアーを餌として食わせるわけではなく、鮎の友釣りのおとり鮎の代わりにルアーを使い、体当たりしてきたり、群れてきた鮎を掛ける釣りです。

僕自身は、以前から以下のHPを見て関心を持っていたものの、実際にやったことはありません。

http://www9.plala.or.jp/fly-high-fisher/bangai/b-ayunoluretomozuri.html

 

また、こちらなども見て挑戦したいとは思っていましたが、いまだに未経験です。

鮎ルアーかフライで多摩川の鮎の最初の1尾を釣るまでを記録

 

冒頭にも書きましたが、「AYUING」と「AYU-ING」はグローブライドが昨夏に商標出願していました。

しかし、「AYUING」は今年3月8日に拒絶査定となり、「AYU-ING」は現在も審査中です。

拒絶査定の理由は、以下の通りです。

様々な種類の魚介類について、魚介類の名前に「ING(イング)
」を結合させることで、当該魚介類をターゲットとするルアー釣りのことを言い
表すことが広く行われており、また、鮎釣りに適したルアーなどの釣り具が提供
されているという実情に照らせば、たとえ「AYUING」の文字そのものが一
般に使用されている事実がないとしても、本願商標に接する需要者は、これを魚
の「鮎」を表す「AYU」と「ING」とを結合させたものと容易に理解し、他
の魚介類についての例から連想して、「鮎をターゲットとするルアー釣り」を意
味するものと自然に認識するというのが相当

「AYUING」商標出願に対する拒絶査定通知書より一部引用

要約すると、「魚の名前にINGをつけることでその魚を対象にしたルアーフィッシングを指すのは当たり前のことだし、アユイングとは言っていなくてもすでに鮎用ルアーが市場にあるんだからダメ」って感じです。

至極真っ当な理由ですよね。

この先「AYUING」のために不服を申し立てるのか、「AYU-ING」は登録されるのか(まあ「AYUING」の拒絶理由を見る限りはこちらも拒絶されるでしょうけど)、などは今後を見守りたいと思いますが、いずれにしても「AYUING」や「AYU-ING」など釣種そのものを商標登録してしまうと、ユーザーへの広がりがなくなって結局損するんじゃないでしょうか。

商標と特許の違いはもちろんありますが、シマノのファイティングロッド(http://www5c.biglobe.ne.jp/~take300/100203genshogaku.htm ページ中段あたり)みたいなことになるんじゃないですか。

 

そういえばアジングが商標登録されているという話を聞いたことがあったなと思い、googleで検索したところ、ルアマガ+の記事が見つかりました。

しかしながら、実際にはアジングは商標登録されていないようで、アジング関連で登録されている商標は、グローブライドの「アジングビーム」と内外出版(ルアマガの会社)の「アジング王子」だけでした。

登録はおろか、出願した記録すらも見つけることができませんでしたが、探し方(もへったくれもないと思いますが)が悪いのか、それとも日本国内の話ではないのか、そもそもそのような事実がないのかよくわかりません。

まさか「アジング王子」の登録をもって、自社が「アジング」を登録していると勘違いしているわけではないと思いますが。

 

 

AYUINGミノー 94SF

5月発売のAYUING専用ミノー、AYUINGミノー94SFです。

アイの位置が特殊なのとリップが長いのを除くとTDミノー95SPにそっくりですね。

紹介したHPでもTDミノーやダブルクラッチを使っていましたし、この形状は結構いいのでしょうか。(上記HPには、このクラスのミノーとして安かったから選んだだけと書いていますが)

 

友釣りのおとり鮎の代わりとしてのルアーは古くから存在していて、ダイワも友ルアーという名前で何度もモデルチェンジしながら販売していました。

友ルアーは基本的にはおとり鮎の代わりですので、鮎用の道具で使うものですが、ルアーのように使っていた方もいたことでしょう。(鮎をルアーで釣ることやリール付きの釣り竿で釣ることを禁止している河川があることから、そのような釣り方は昔から行われていたことがわかります)

また、現在はカツイチがリアユリスケードなど積極的に鮎ルアー用のルアーや用品をリリースしています。

カツイチの鮎ルアーへの力の入れ方は、HPからも伝わりますね。

 

 

ネオステージ AY

こちらも5月発売のAYUING専用ロッド、ネオステージ AYです。

鮎ルアー自体は上記のとおり以前から存在していますし、近年に限定してもカツイチが先を行っていると思いますが、鮎ルアー専用ロッドはこれが初めてではないでしょうか。(ご存じの方がいらっしゃったらご指摘ください)

 

長さは9フィートでソリッドティップ、4ピースと個性的です。

HVFにV-JOINTと、結構な上位機種でないと採用されない技術が採用されているうえ、スピニングとベイトの両方をそろえているという充実ぶりです。

明らかにニッチな釣種なのに気合が入っていて笑ってしまいました。

価格は定価が32,000円と、長さやスペックを考えればむしろ安いくらいではあるものの、新たな釣種開拓の第一弾ロッドとしては強気に感じます。

 

アユイングにあわせてこれまでにない専用ロッドを開発したとのことで、硬さやテーパーがどんな味付けなのか気になります。

9フィートの長さはラインメンディングしやすいようにでしょうか。

ソリッドティップを採用していますが、これは食い込みを重視しているというより、川の流れに負けることでその場にルアーをとどまらせたり、川底をなめるようにルアーを泳がせるためのようです。(もちろん食い込みもいいとは思いますが)

これはバスフィッシングでも言われることですが、ルアーが湖底や障害物に軽く引っ掛かっている場合などに、ハリの強いティップのロッドでは、引っ掛かりを外したときにティップの反発力でルアーが跳ね上がってしまい、湖底や障害物をなめるようにトレースすることができません。

写真では#2ガイドまでがソリッドティップのように見受けられます。

そうだとするとかなり短いソリッドティップですので、結構な先調子であることが予想されます。

 

このロッドそのものの話からは脱線してしまいますが、ネオステージ AYという名前から、新しい釣りのジャンルを開拓するロッドシリーズになりそうですね。

例えばハゼクランク専用のネオステージ HZ(あるいはHC)や、オイカワやカワムツのフライフィッシングやスピナー等を用いたルアーフィッシングのためのネオステージ OKあるいはネオステージ KMなどはどうでしょうか。

 

ちなみにハゼクランク専用ロッドはすでにアルファタックル(エイテック)のクレイジー ハゼクラスティック、テイルウォーク(エイテック)のハゼクラSSD、ムカイのホワイトバードが販売されています。

もしネオステージ HZが出るなら、先行する製品との差別化をいかにするか、ネオステージ HZはどの部分がハゼクランク専用として考えた結果なのか、そのあたりを明確に打ち出してほしいですね。

「食い込み重視なのでソリッドティップの超先調子です。軽いルアーを遠くまで投げられるように7フィート弱の長尺で、ほかのライトソルトターゲットにも使えますよ。」みたいなものでは、ネオステージ HZを買う必要がありません。

そんなのはすでにあるメバリングロッドや、DV-1でやればいいんです。

出るかどうかもわからないネオステージ HZについて無駄に語ったところで終わりにしたいと思います。

 

 

おわりに

新しいジャンルに挑戦するっていうのはいいですね。

ただ、ルアー禁止やリール禁止の鮎釣り場は結構あるイメージ(実態はわかりませんが、鮎釣りをしない自分が知っているだけでもいくつかあるくらいです)なので、トラブルが増えないようにメーカーとしてもフォローがほしいと思います。

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