つぶやき リール

「特開2025-020588」

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以前にコメントで教えていただいた「特開2025-020588」がTwitterで話題になっていたようなので少しだけ。

内容としてはシマノの特許出願の図面に記載されているリールがダイワリールそのものだというものなのですが、Twitterでは「シマノがついにTWSを出すのか(それはうれしい、悲しい)」というような意見で盛り上がったようです。

 

確かに思い切りTWSがついているリールの絵(具体的な機種はともかくまんまダイワリールなので、おそらく研究用に買って3Dモデルに起こしたもの)なのですが、読むとレベルワインドの形状についての出願ではなく、クラッチオン/オフと電子制御を連動するにあたって、クラッチオン/オフに伴うレベルワインドの回転運動を利用してクラッチオン/オフを検出する方法についての出願です。

シマノがレベルワインドを回転させる(=キャスト時にスプールから遠ざける)案を考えている可能性がないとは言えませんが、基本的にはインテリジェントマグフォース搭載リールに対しての牽制のつもりではないかと思います。

こうするともっとよくなりそうだから、ダイワが使えないように(あるいは使用にあたってシマノにロイヤリティを支払う、クロスライセンスするなどの必要があるように)押さえておこう、という。

もしシマノが本気で自社で実施することを考えているなら、わざわざダイワリールの図面なんて使わないでしょう。

 

そもそも「スプールとレベルワインドの距離とレベルワインド形状は18バンタムの時点ですでに最適値になっていてそれ以上遠ざける必要はない、テストの結果、遠ざけようが、T型レベルワインドだろうが、レベルワインダーなしだろうが結果は同じだった」と言い切った契約プロ(と、その契約プロによれば、同様の発言をした”シマノ両軸リール開発チーム”)がいたわけなので、レベルワインド形状の変更なんてしませんし、もちろんスプールとレベルワインドの距離可変機構なんて採用するはずがありません。意味のないことなんですから当然ですね。

これはもちろん皮肉です。念のため。

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