出ましたね。2021年の目玉リール。
来年(来月もう出ちゃうみたいだけど)は完全に21ジリオン SV TWの年に決まりました。
最も汎用的な位置づけとされている直径34㎜スプールのモデルで、アルミボディ・ギアボックス側アルミサイドプレート・アルミセットプレートの堅牢さかつ自重175gってもうど真ん中もど真ん中というか、立ち位置ど真ん中で上に突き抜けてるみたいなモデルですよ。
なんというか、ライバル的なリールを潰すことだけを目的にしたみたいなスペックです。
18バンタムと同じオールアルミボディで、そしてマグネシウムボディの20メタニウムと同じ重量ですから。
いやみったらしく「耐久性に直結するギアの歯のモジュール(大きさ)は小さくせず」とか書いてますし笑えます。
これで潰せるのがライバルだけだといいんですが、自社のスティーズもSV、A共に食われるでしょうね。
SVはリミテッドとか出してますけど、実質SVブーストのスプール追加しただけですし大して訴求力ないでしょう。
ハイパードライブデザインっていう概念は目新しいものではないというか、既存技術そのものだったり、そのブラッシュアップだったりするんですが、でも機械の進化ってそういうことの積み重ねでもありますからね。
マグフォースVとかTWSは革新的で感動しましたけど、そういう革新的なものばかりによって進化するわけではありませんから。
SVブーストは商標登録されていたので以前から気になっていましたが、ブレーキ力2段可変のSVスプールでした。
ばねが2種類、強いものと弱いものが繋がっているようなイメージなんですかね。
長さの違うものが内外にある可能性もあるか。
インダクトローターのストロークを伸ばしたとあるので、今までよりスプール端部からスプールシャフト支持部(スプール内にある壁)までの距離を必要としているのかどうかが気になります。
スプールの中央に溝がないのは、上記のスプールシャフトの支持がスプール中央ではなくギア側に寄っているためではないかという想像もできますね。
これは読んでくれている人に伝わるかちょっと不安ですが。
ちょっと気になるのは、ギア側もブレーキ側もボディの銀とスプールの黒の間に黒い色の部品が見えていることです。
36㎜スプールを入れられる、結構背の高いリールだったりするんでしょうか。
コンパクトさを犠牲にして36㎜スプールとの互換性を確保しつつ、背の低いスティーズAとの差別化をはかるつもりでしょうか。
それでも15gも重量差をつけられると、パーミングがいい(通販全盛の時代に、実際に触らないとわかりづらい要素)くらいでスティーズAを選ぶ人がどれだけいるか疑問です。
15gは大きいですからね。
あと気になるのはデザインで、全体にぼってりしている割にサムレストのあたりが変にエッジィなのと、クラッチが左右非対称で劇的にださいことくらいでしょうか。
ギア側とブレーキ側の後端の位置が違うので、パーミングする手との干渉を避けるため、あるいはデザイン的な繋がりのために仕方なく非対称にしたんだとは思いますが、でもださいですよ。
ほかにやりようがあると思います。
そうではなくもしクラッチの操作感を考えたものなら即刻やめるべきです。
例えば右ハンドルのリールは、右投げ右巻きの人と左投右巻きの人が使うわけですが、ではこの場合、どっちの人向けにクラッチをデザインしているんですかって話になりますよね。
クラッチの操作感をよくするために左右非対称にしているのであれば、どちらかの人にとっては操作感は悪い(あるいは、よくない)わけです。
そして、デザイン的には当然美しくない。(少なくともこのデザインでは)
しかしこの時期に新型ジリオンまで発表しちゃうってことはスピニングにもっとでかい目玉があるんでしょう。
ベイトは出尽くしてる感があるのでそうなるとスピニングしか考えられないわけですけど、ぱっと思いつくのはルビアスやセルテートの追加モデルや派生モデル、イグジストのモデルチェンジ(マイナーチェンジ)くらいなんですよね。
イグジストは今のが完成度高すぎて、ローターちょっと軽くするとかそのくらいしかできないでしょうし、すでに18イグジストを持っている身としては買わなくていいかなという感じです。
ローターアップデートがSLPから出ればするかもしれませんが。
ただ、18イグジストは60周年記念モデルなので、すぐのモデルチェンジなんかはしないでほしいのが正直な気持ちです。