こんばんは、ダイワ星人です。
しばらく空いてしまいましたが、また「てきとう」な内容で頻度を上げて更新したいと思います。
今回は、最近ハマっている究極のトラベルタックル「ポケットコンボ」について。究極のトラベルタックルとは大きく出たなって感じではありますが、本気でそう思っています。
写真の追加や追記は随時します。また、取扱説明書を見ずに書いたところを、取扱説明書ベースに書き換え、実測値との比較を記載します。
Contents
ポケットコンボ
製品コンセプトはとてもシンプルで、「ポケットコンボさえ持っていれば、いつでもどこでも釣りができる」というようなものです。取扱説明書には、以下のように書かれています。
どうして「ポケットコンボ」かといえば……
- リールとロッドが一体パック、ポケットに入れてそのまま釣り場へ。
- ロッドは本格アクション、リールは超小型でボールベアリング入りの本格派。
ルアーフィッシング、堤防で、船で、ボートで、また旅行カバンに忍ばせて、気ままに使ってください。 - ケースは丈夫なハードケース、ルアーなども入る便利な小物入れがついています。
ポケットに入ってしまう程、コンパクトだからポケット・コンボなのです。
ポケットに入ってしまう、これがどれだけわくわくするか。
当時の総合カタログにも記載がないようで正確な発売時期は不明ですが、インターネット上の情報を総合すると1978年~80年ごろに販売されていたもののようです。
いろいろな意味で余裕があっていい時代だったんだなぁとしみじみ思います。もちろん良し悪しがありましょうけどね。
外箱
幅約15㎝の小さな箱は驚きの革製で、「葉巻でも入ってるのかよ」みたいなビジュアルです。とてもこの中に釣り道具(しかも釣りに必要なもの一式すべて)が入っているとは思えません。
ポケットコンボはかなりのお気に入りのため、出番がなくても頻繁に持ち歩いているのですが、さすがにこの箱で持っていくのはもったいない気持ちが強いので、明邦のボックス「MC-190」に入れ替えています。
これに入れ替えることで純正のケースより少し大きくなってはしまいますが、ロッド、リールに加え、ちょっとした釣りには十分なだけのルアーが入ります。渓流なんかだったら本当にこれだけで十分です。
僕自身はこのケースにポケットコンボ、ルアーケース(50㎜クラスのハードルアーが10個くらいは入るもの)、メイホウのちびまる70(仕掛け巻き)を入れています。
ちびまる70は基本的にリーダー用として入れているのですが、市販のボビンから20mほど移しておけば、緊急時の替えラインのストックを箱の中に入れて持ち歩くことも可能です。
取扱説明書
ロッドの継ぎ方(伸ばし方)や仕舞い方まで丁寧に説明されています。説明書を読んでいるだけでも楽しい気持ちになれるので端的に言って最高です。
ポケットコンボのセット内容にスプーンが含まれていることからもわかりますが、説明書を読むとやはり渓流のトラウトを強く意識しているようです。
落ち着いたところで本文を引用しようと思います。この手の文書は基本的に創作ではないので、著作権は大丈夫だと思うんですよね。表紙の写真は明確に著作権があるのでぼかしておきますが。
ロッド
全長は120㎝、重量は実測で42.9gです。12本継のテレスコピック(振り出し竿)で、仕舞寸法はなんと驚愕の16.5㎝。こんなに仕舞寸法が短い実用可能な竿って他にあるんでしょうか。
テレスコは4本継ぎや5本継でも硬くなる宿命を背負っていますので、12本ともなるとバット~ベリーはガチガチで、本当に先端1~2節しか曲がりません。ちなみにティップ(1節目)はソリッドで、その部分だけは結構柔軟です。
リールの固定はリングです。リールを取り付けるとリングが斜めになったり、リールがずれやすかったり、ロッドにもリールにも傷がつきやすかったりするのです(実際リールフットはボロボロです)が、趣きがあって嫌いになれません。
リール
超小型ロッドにぴったりの、超小型のスピニングリールがセットになっています。
ボディにスピンマチックウルトラミニの記載があり、ポケットコンボ専用のリールというわけではありませんが、通常のスピンマチックウルトラミニと違い、ハンドルが供回りではなくねじ込みになっています。
他にも色やハンドル基部の意匠などに差があります。
ちなみにスピンマチックウルトラミニは、発売当時世界最小のスピニングリールを謳っていました。
重量は実測で141.7gです。
ロッドとリールを組み合わせた重量が184.6gと超軽量です。もちろんこれにラインの重量が加算されますが、それでも190g程度でしょう。
その他の付属品
その他の付属品として、プラスチック製の小物入れと、スプーンがあります。こちらはなくしたり破損したりすると、それこそ終わりなので使っていません。
上にも少し書きましたが、スプーンが付属していますので、スプーンで釣れる魚を強く意識したものであることには間違いありません。
かなり薄いスプーンなので、使う場所が限られますね。
オリジナルカラーのブレットンあたりが入れられていたら最高だったのにと思います。
使用感
ヴィンテージではありますが、お気に入りすぎてガンガン使っています。
正直これを使わないほうが釣果が伸びるのは間違いありませんが、それでも使いたくなる楽しさがあるからです。
どんな釣りに使って、どう感じているかを記載しておきます。
渓流トラウト①
これは初めて使用したときの感想です。
ライン:フロロカーボン3ポンド
ルアー:1g~5gのスプーン、2g~3.5gのスピナー
まずキャスト、想像どおりほとんど曲がらないので投げづらいです。ティップを使って、と思っていましたが、あまりにも曲がる部分が短いために困難でした。スピニングなのでロッドが曲がらなくても投げられるのが救いです。
リリースのタイミングは計りづらいですが、慣れればなんとかなる感じです。ルアーウェイトが変わると戸惑いますが、これは他のロッドにも言えることです。ただ、より戸惑いが大きいのは間違いありません。
2g程度までは投げづらいですが、慣れてしまえば3.5gあれば問題なく投げられます。
15~20㎝程度までのヤマメを釣った感じでは、まだまだロッドに余裕があるように感じました。
バス
ライン:ナイロン4ポンド
ルアー:ミノー(3g程度)、ノーシンカー
4インチグラブのイモぐらいの重量があればストレスなくキャストできます。それより軽いルアーはキャストのコントロールが難しいですが慣れればどうということはありません。
もちろん運もあるのですが、ノリが悪く、ファイトを始めてもバレる、と感じました。これは巻き取りのスピードによる影響があるかもしれません。
25㎝~30㎝程度のバスを釣るのが楽しいと感じました。
35㎝になるとロッドの弱さというより短さの影響でコントロールが難しく、足元にちょっと草が生えているだけでもしんどいと思います。
渓流トラウト②
ライン:ナイロン4ポンド
ルアー:ミノー2.5~5g、スピナー2~5g、スプーン3.5~5g
4g以上あるとかなりキャストが決まるようになりました。
ロッドが短いので、キャスト後の糸ふけの処理が難しいです。特に渓流ですとショートキャストですぐに巻き始めたいのですが、少しラグがあります。
エリアトラウト
地獄です。
まとめ
冒頭にも書きましたが、ポケットコンボは究極のトラベルタックルだと断言します。似たようなコンセプトのロッドが将来出てくることもまずないでしょう。
本稿を読んで仕舞寸法の小さいパックロッドが欲しくなった方には、ダイワ製品ではありませんが以下の2本をおすすめします。
どちらも仕舞寸法は30㎝以下で、もちろん仕舞寸法16.5㎝のポケットコンボにはかないませんが、想像よりコンパクトに感じると思います。
特にミニモバ7は、60㎝程度の魚とのファイトでは問題なさそうでしたので、何が釣れるかわからない旅に持っていくには適していると言えます。
ただ、見た目はどちらも趣きがありませんね……
どうしてもダイワ製品じゃなきゃ嫌だい!というダイワ星人の方、少し仕舞寸法が大きくなってはしまいますがB.B.B.(トリプルビー)を使いましょう。
仕舞寸法41㎝は数字だけ見れば大きいように見えますが、A4が入るバッグならまず入ります。
見た目もシンプルですし、飽きが来ないと思います。
なお、僕はハートランドZ 595LRS-tiを長年愛用しています。