21ジリオン SV TW、2021年の新製品ですが、先週金曜日12月18日に届きました。
2020年から(2019年からでしたっけ?)新製品の一部が前年12月の発売になりましたね。
2019年12月には何が出てたんだったかもはや記憶があいまいなんですけど、ジリオン10とタトゥーラ SV TWとかでしたっけ。
小出しなのはうれしいような、新製品が前年に出るのはややこしいような。
それはそれとして新型ジリオンの話です。
とりあえず簡単にレビューしておきます。
Contents
全体
全体の詳細な内容はblog@lurestyleさんを見てもらうのがよいと思います。
これを僕が書いてもほぼ同じことの繰り返しになってしまいますので。
気が向いたら、そして速報性が失われたら書くかもしれません。
軽量化のためと思しき樹脂製のサムレストカバーは、サムレストのデザイン(リールの「顔」のイメージ)変更の容易さや、冬場のパーミング時に手が冷たくならないなど、副次的ながら大きな効果がありそうです。
土曜日の晩に少し使ってみたので、まずは僕は使用感について書いてみたいと思います。
パーミング
パーミングはすこぶるいいです。
16ジリオン SV TWとは比べるべくもなく、手にすっぽり収まります。
また、持った感じがとにかく軽いです。
ロッド下向きジャークのときなど、16ジリオンは大きさと重さを感じていましたが、21ジリオンは大きさも重さも気になりません。
デザイン的には嫌だと書いた、ボディ後端の左右位置の違いや、左右非対称形状のクラッチも、パーミングの良さに一役買っています。
この部分が親指の付け根あたりにあたるわけですが、パーミングカップ側の後端を前に出すことで深くパーミングできます。
ただ、それでもやはりクラッチ形状はもう少し美しくしてほしかったですが……
そしてサムレストが現代のリールとしてはかなり広くとってあり、3フィンガーでグリップしてさえいればどんなポジションで持っても親指の位置が安定するのが特に好印象です。
これはパーミングがよかったスティーズ A,SVにも欠けていた要素であり、大きな改善と考えています。
まあ16ジリオンと違ってスティーズA,SVは親指は一応かかった状態にはなりますけどね。
樹脂製のサムレストとパーミングカップ(ブレーキ側サイドプレート)のおかげで多少冷たさが緩和されますが、ギア側サイドプレートに触れる薬指はやはり冷たかったです。
仕方ないことではありますが。
SV BOOST
これを体感したかったのが21ジリオンを買った一番の理由と言ってもいいかもしれません。
基本的なブレーキの仕組みは通常のSVと同じエアブレーキですが、今までのエアブレーキと違うのは、インダクトローターを戻すためのばねが2段階になっていることです。
今までのエアブレーキには弱いばねが1つだったところ、SV BOOSTには弱いばねと強いばねの2つがついています。
キャスト直後など慣性が大きく働くときは強弱2つのばねとも縮んでインダクトローター全てが磁界に入り、キャスト中盤~後半には強いばねがインダクトローターを戻すことで、インダクトローターは半分程度(これはローター飛び出し量を測ったわけではなく、機構説明のための便宜的な表現です)磁界に入った状態で弱いブレーキがかかるようなイメージです。
理屈はおいておいて、実際に投げて簡単に比較しました。
比較対象は16ジリオン SV TWで、使用したロッド、ライン、ルアーは以下です。
ロッド:モンスターキス ディアモンスター MX-6
ライン:サンライン クインスター16lb.
ルアー:ダイワ チヌーク10g
落下防止の柵があってサイドやアンダーで投げづらいのと、横風が強く吹いている(弱い向かい風にもなったり風向きが変わる)状況でしたので、基本的にはオーバーヘッドキャスティングのみ、ブレーキ設定をそれぞれ10,8,6,4で比較しました。
どちらもできるだけ(ついつい触ってしまう)キャスト中のサミングはせず、着水の瞬間だけサミングするようにしました。
16ジリオン SV TWの飛距離を100として、21ジリオン SV TWの飛距離はどれだけなのかを各ブレーキごとに確認しました。(ハンドル回転数ベースですので、実際にルアーが飛んだ距離ではなく、16ジリオンと21ジリオンの比と考えてください)
ブレーキ設定 | 16ジリオン | 21ジリオン |
10 | 100 | 110 |
8 | 100 | 115 |
6 | 100 | 120 |
4 | 100 | 120 |
同一ブレーキ値においての飛距離は間違いなくSV BOOSTに軍配があがります。
20%増はかなりの差があると考えていいでしょう。
ただし、これはあくまで同一ブレーキ値同士の比較であり、それぞれのブレーキの最適値同士の比較でないことをご理解ください。
16ジリオンは4でもラインが浮きつつもバックラッシュしませんでしたが、21ジリオンは4だとラインが浮くだけでなくバックラッシュもしました。
ブレーキの最適値を、仮に16ジリオンは4、21ジリオンは6で適正とします。
その場合、20%増ということはなく、10%増程度になるようなイメージです。
サイドやピッチングも少しだけ試しましたが、総じて16ジリオンが安定していました。