ダイワ リール 雑記

ダイワ「G1ジュラルミンはあります!」

投稿日:2017年12月9日 更新日:

ダイワ星人の皆様におかれましては、ダイワが新素材や新技術の導入に積極的であることは当然に認識されていらっしゃることと思います。

 

例えば、古くは世界初のマグネシウム製リールはダイワによるものですし、世界初のカーボン製リールもまたダイワによるものです。

また、ナノクリスタル合金GIGAS®の採用を覚えている方も多いと思います。

素材以外では、世界初のマグネットブレーキ搭載ベイトリールはダイワです。※

ダイワ星人でない人も、これらからダイワの先進性が理解できるでしょう。

 

今回は、2013年に登場したG1ジュラルミンについて書きたいと思います。

どうもG1ジュラルミンがどんなものか理解されていないことが多いように感じますし、ダイワが具体的なデータを出さないことで、アンチによるネガティブキャンペーンに利用されているように感じるからです。

ダイワに対する誤解はダイワ星人が晴らします。

 

※ダイワによる主張であり、諸説あるようです。

(参考URL:https://blogs.yahoo.co.jp/heddon01jp/32679991.html

 

 

Contents

G1ジュラルミンとは

G1ジュラルミンとはなんでしょうか。まずはダイワの公式見解を見てみましょう。

以下はG1ジュラルミン製スプールの説明です。

 

超々ジュラルミンの1.3倍、マグネシウムの2倍の強度を誇り、同強度を維持するなら圧倒的な軽量感を実現。

 

要はめちゃくちゃ強いアルミってことです。

めちゃくちゃ強いということは、同じ強さを持たせた場合にめちゃくちゃ薄くできるので、結果めちゃくちゃ軽くなります。

めちゃくちゃ軽いということは、つまりめちゃくちゃキャスト性能が高くなります。それがG1ジュラルミン製スプールのキモです。

 

それにしても軽量「感」ってなんだよと。気のせいかよと。そういうことを言うからいらぬ誤解を受けるわけで、ダイワは猛省すべきです。

剛性「感」も同様ですが、軽量ならば軽量であるとしっかり主張し、高剛性なら高剛性としっかり主張すべきです。

 

 

ジュラルミンって何?

そもそもジュラルミンがわからない人が多いと思います。

ジェラルミンと書いている方も見受けられますし、よほどわかられていないのだと思います。

 

ジュラルミンは高強度アルミ合金で、いわゆる航空材料です。

G1ジュラルミンの比較対象になっている超々ジュラルミンは、ゼロ戦に採用されたことでも有名ですね。

ジュラルミンの詳細な説明はダイワ星人の仕事ではありませんので、いつか補足するかもしれませんが、詳しくはググってください。

とりあえず強いアルミくらいの認識でよろしいかと。

 

ジュラルミンの種類は一般に以下のようになります。

下に行くに従って材料の強度が上がり、スプールの材料にした場合に性能が向上します。

以前は高性能スプールといえばジュラルミン製で、近年では超々ジュラルミン製となっており、それをさらに超えるのがダイワ独自のG1ジュラルミン製です。

 

ジュラルミン:A2017

超ジュラルミン:A2024

超々ジュラルミン:A7075

G1ジュラルミン:?

 

この?がG1ジュラルミン問題をややこしくしています。

 

 

G1ジュラルミンに対する疑問

「G1ジュラルミンなんて材質はJISにない。だからG1ジュラルミンなんて存在しない」というのがG1ジュラルミン懐疑派のご意見です。

JISには確かに超々ジュラルミン(A7075)より強いアルミ合金(切削向きの)はありませんが、この世に存在するアルミ合金すべてがJISに則っているわけではありませんので、そもそも根拠が間違っています。

アルミ合金に限ったことではありませんが、JISにないからこの世に存在しないなんて本気で思っているなら雑に生きすぎなので、生き方を改めるべきです。

超々ジュラルミン(A7075)を超える強度を持つアルミ合金としては、例えば日軽金のNA700や、大同のアルミーゴハードが挙げられます。

 

 

G1ジュラルミンの正体

結論から言って、G1ジュラルミンは日軽金のNA700であると考えています。

以下そう考える理由です。

 

機械的性質

日軽金によるNA700のニュースリリース

これによれば、NA700はまさに超々ジュラルミンの1.3倍の強度を持っており、性能的に完全に符合します。

また、上記ニュースリリースは2013年のもので、ダイワがG1ジュラルミンを採用したSVスプールを発表したのも2013年と同時期であること、レジャー用品などの分野を開拓している旨の記載があることから、より信ぴょう性が高まります。

 

製造工場

日軽金のNA700だと考えるのにはほかにも理由があります。それは工場の場所と外観です。

G1ジュラルミンの情報は非常に少ないのですが、沢村幸弘氏のブログ「サワムラ式」の 2014年1月25日の記事に、G1ジュラルミンの製造工場は静岡にある旨の記載があり、またその写真も出ています。

次に、以下の日軽金蒲原押出工場(静岡)の地図(航空写真)を見てください。

ほぼ一致していますよね。

 

※2018年2月25日追記

本記事のコメント欄に情報提供をいただきました。G1ジュラルミンは日軽金アクトのNA700で確定です。

http://www.nikkeikinholdings.co.jp/common/file/kessan/02message_from_ceo_201511/html/21.html

情報をご提供くださったヘンダーソン様、ありがとうございました。

 

まとめ

「G1ジュラルミンはあります!」

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