SLPのパーツ検索やTwitter上の情報で存在はわかっていたものの、もう少し詳細がわかってから書くかと思っていたらインフルエンザに罹患し倒れていました。
まだスペック等は非公表ですが、ある程度見えてきたので書いておきます。
以前に19ルビアスを予想するという記事を投稿しました。
本稿を書くにあたってさっと読み返したのですが、よく書けてますね。文章の拙さとかは別にして、予想の中身が。
結果的に、以前の記事内で”新型ルビアスB”としたものが20ルビアスLTでした。
一点だけ外したのは、ギア素材です。
お時間あれば本稿とあわせて読んでみてください。
Contents
20ルビアスLTの構成
- ザイオン製モノコックボディ
- ザイオン製エアローター
- 超々ジュラルミン製タフデジギア
- LC-ABS 軽量アルミスプール
- 軽量アルミマシンカットハンドル
ザイオン製モノコックボディにザイオン製エアローター、そして超々ジュラルミン製ギアの超豪華仕様です。
超々ジュラルミン製ギアはイグジストと同じです。(製法や品質は違うかもしれません。現時点ではおそらく未公表)
構成的にはほぼ07ルビアスの再来と言えるでしょう。
07ルビアスは、05イグジストのマグネシウムボディ+マグネシウムローターを、ザイオンボディ+ザイオンローターに置き換えた同一コンセプトの廉価モデルでした。(確かギア素材も同じ)
05イグジストと07ルビアスの重量差は10g程度でしたが、07ルビアスは通常アルミ製のスプールメタル、メタルカラー、ローターナットが真鍮製(アルミの約3倍の重量)で、わざと重量を重くしていたくらいです。
対して、以降の12ルビアス、15ルビアスは、12及び15イグジストのザイオンボディ+ザイオンローター+超々ジュラルミンギアを、ザイオンボディ+DS4(15ルビアスはDS5)ローター+ジュラルミンギアにした、ただ性能を落とした分価格を下げただけの廉価版でした。
ルアーマガジン2020年2月号によればFC LT2500Sがダイワ2500史上最軽量とのことですので、上述したような、一部の部品を重くしてイグジストとの重量逆転を防ぐような小細工はしていないでしょう。
つまり、ルビアスが最高級機種の廉価版としてではなく、ルビアスとして存在する意味を持つ初めてのルビアスと言えるかもしれません。
理解できないのは、FC LT2500は史上最軽量(バリスティックが170gなので、それより軽いはず)なのに、FC LT2000は18イグジストより重いのか?ってところです。
ローターやギア素材が同じで、ハンドルもほぼ同一重量なことから、イグジスト2500ボディ>ルビアス2500ボディはほぼ間違いないのにもかかわらず、イグジスト1000(2000)ボディ<ルビアス1000(2000ボディ)にわざわざするなんて考え難いですけどね。
現時点では発表を待つしかありません。
※2020年1月8日追記 結果、LT2000も2000番としては最軽量でした。
次からは各コンポーネントを見て行きましょう。
ボディ
ザイオン製のモノコックボディです。
他のリールの流用ではなく、ルビアス専用の新型です。
モノコックボディは蓋がねじ止めなので、樹脂素材にねじ切りするのがどうなのか気になっていましたが、問題ではなかったようです。
ねじを切ったアルミ部品を圧入するなどしてくるかと思いましたが、特にそのような対策はなく実現したようですね。
ローター
ザイオン製のエアローターです。
18イグジストと同型で、ダイワでは現在最軽量のローターです。
ローターを重くして性能を落としていた04,12,15ルビアスと違い、ここもしっかりと軽量化してきました。
ギア
超々ジュラルミン製ギアだそうです。
タフデジギヤであることは言うまでもありませんが、アルミマシンカットなのでしょうか。
超々ジュラルミン製マシンカットタフデジギヤとなると、18イグジストと同等品になります。(クオリティが違う可能性はありますが)
心臓部が18イグジスト同等というのは太っ腹ですね。
17スティーズ、17プレッソリミテッドですらギアはイグジストではなくルビアスのもの(ジュラルミン)だったはずですから。
※2020年1月8日追記
ルビアス特設ページに”超精密、冷間鍛造タフデジギア”の記載があります。
これはマシンカットではなく、冷間鍛造のみで作られている可能性があります。(イグジストやセルテートは冷間鍛造+マシンカット仕上げ)
であれば、イグジストとの差別化もできますしね。
これについては昨年も記事を書いていますので、お時間ありましたらこちらも読んでみてください。
スプール
LC-ABS 超薄肉軽量アルミスプールです。
スプールは18イグジストや19セルテートと互換性のあるものではなく、その他のLTモデルと互換性のあるタイプのようです。
これは公表されているわけではなく、20ルビアスの写真と18イグジストの現物を見比べての判断ですが、まず間違いないでしょう。
18イグジスト・19セルテート用スプールは高すぎるので、純正やSLPのものなど替えスプールを安価で用意できる分むしろメリットだと思います。
ハンドル
軽量アルミマシンカットハンドルです。
セオリーから始まり、その後18イグジスト・19セルテートを除くLTモデルに搭載されている華奢に見える細軸のハンドルです。
これは18イグジスト用と比べてもほぼ重量差がないので、このハンドルで安価になるなら十分と思います。
20ルビアスLTの番手
18イグジストと同じく、マグシールドをメインシャフトのみに限定したフィネスカスタム(FC)モデルをラインナップしています。
フィネスカスタムモデル
FC LT2000S(38,400)
FC LT2000S-XH(38,400)
FC LT2500S(38,900)
FC LT2500S-XH(38,900)
通常モデル
LT2500(38,900)
LT2500-XH(38,900)
LT2500S-DH(39,900)
LT3000-C(39,900)
LT3000S-CXH(39,900)
LT3000(41,400)
LT3000-XH(41,400)
LT4000-C(42,400)
LT4000-CXH(42,400)
※2020年1月8日追記
以下はダイワ ルビアス特設ページより引用したスペック表です。
品名 巻取り長さ
(cm/ハンドル1回転)ギヤー比 自重(g) 最大ドラグ力(kg) 標準巻糸量 ベアリング ハンドル長さ(mm) ハンドルノブ仕様 本体価格(¥) JANコード ナイロン(lb-m) PE(号-m) ボール / ローラー FC LT2000S 67 5.1 150 5.0 3-150
4-1000.4-200
0.5-1709 / 1 45 HG-Iライト 38,400 2 276375 FC LT2000S-XH 81 6.2 150 5.0 3-150
4-1000.4-200
0.5-1709 / 1 50 HG-Iライト 38,400 2 276382 FC LT2500S 72 5.1 155 5.0 4-150
5-120
6-1000.6-200
0.8-190
1.0-1909 / 1 50 HG-Iライト 38,900 2 276399 FC LT2500S-XH 87 6.2 155 5.0 4-150
5-120
6-1000.6-200
0.8-190
1.0-1909 / 1 50 HG-Iライト 38,900 2 276405 LT2500 73 5.2 175 10.0 6-150
8-1000.8-200
1.0-1909 / 1 50 HG-Iライト 38,900 2 276412 LT2500-XH 87 6.2 175 10.0 6-150
8-1000.8-200
1.0-1909 / 1 55 HG-Iライト 38,900 2 276429 LT2500S-DH 73 5.2 185 5.0 4-150
5-1200.6-200
0.8-19010 / 1 90 HG-Iライト 39,900 2 276436 LT3000-C 77 5.2 180 10.0 8-150
10-1201.0-200
1.2-190
1.5-1709 / 1 55 HG-T 39,900 2 276443 LT3000S-CXH 93 6.2 180 10.0 6-150
8-1000.8-200
1.0-1909 / 1 55 HG-T 39,900 2 276450 LT3000 77 5.2 205 10.0 8-150
10-1201.0-200
1.2-1909 / 1 60 HG-Tラージ 41,400 2 276467 LT3000-XH 93 6.2 205 10.0 8-150
10-1201.0-200
1.2-1909 / 1 60 HG-Tラージ 41,400 2 276474 LT4000-C 82 5.2 215 10.0 12-150
14-1301.5-200
2.0-1709 / 1 60 HG-Tラージ 42,400 3 021107 LT4000-CXH 99 6.2 215 10.0 12-150
14-1301.5-200
2.0-1709 / 1 60 HG-Tラージ 42,400 3 021114
ルビアスらしくライトソルト、エリアからバス、エギング、シーバスあたりのライトめのラインナップですが、びっくりしたのはLT1000やLT2500-Cがなかったことです。
アジングなんか結構1000番の需要があるでしょうし、欺瞞的ではありますが、2500番の軽さをアピールするならLT2500-Cはもってこいですから。
これについては今後追加があるかもしれませんし、後述するように釣種専用モデルにのみ設定されるのかもしれません。
※2020年1月8日追記
史上最軽量を謳うFC LT2500Sでしたが、どうも通常のLT2500ではなくLT2500-Cのようです。
FC LT2500=コンパクトボディってこと?じゃあイグジストとかバリスティックのFC LT2500S-Cって型番は何?バリスティックのLT2500SS-CXHって型番は何?
上にも書いたように、LT2500-Cで2500の軽さアピールは欺瞞的ながらまだありですけど、Cつけずに2500って言っちゃうのは欺瞞的とかじゃなくて詐欺では?
混乱が生じますし、型番が修正されることを強く望みます。
今後出るであろうルビアスベースの釣種専用モデル
これは2020年秋以降だと思いますが、20ルビアスベースのスティーズ、月下美人、プレッソが出るでしょう。
17スティーズ、17月下美人EX、17プレッソリミテッドの後継機です。
現在20ルビアスに設定されていない1000を月下美人とプレッソに、2500-Cをスティーズに設定することで、住み分けを図るかもしれません。
結局20ルビアスは買いなのか
20ルビアスは買いです。
07以来のルビアスのためのルビアス、そして、最高級機種の廉価版ではない、価格以外で初めてルビアスを選ぶ意味を持ったルビアスになっています。
ライバルのシマノとの対比は、従来は以下のようになっていました。
ツインパワー=セルテート
ステラ、ヴァンキッシュ=イグジスト
ルビアスはあくまでもイグジストの廉価版であり、ここで名前が上がるようなモデルではありませんでした。
それが、20ルビアスの登場で以下のようになります。
ツインパワー=セルテート
ステラ=イグジスト
ヴァンキッシュ=ルビアス
しっかりルビアスがルビアスとしての意味を持って、住み分けができていますね。
セールになるであろう15ルビアスは買いなのか
セールになる15ルビアスは、よほど15ルビアスが欲しければ買うのはかまわないと思いますが、性能面で買う意味は感じません。
以前から言っていますが、17セオリーが出た時点で、性能的にも価格的にも15ルビアスは役目を終えました。
60~70%オフなら少し考えますが、50%オフならまったくほしいと思いません。
スティーズやプレッソリミテッドが50%オフなら話は別で、即買いですけどね。
おわりに
速報の波に乗れなかった分真面目に書きました。
僕自身が20ルビアスを買うかどうかというと、おそらく買います。
現在持っているリールと用途が被りまくるため、出るかどうか知らない500番が出るまで本当は買いたくありませんが、ここまでしっかりとしたリールとして出されると買わざるを得ません。
久しぶりに真面目に書いたんで疲れました。
また明日からはTwitterの代わりに使います。