結局なるんかい pic.twitter.com/LegKfU3r3c
— フレア (@flare0321) February 11, 2022
実際にラインが飛び出しているのか、それとも何かが反射してラインが飛び出しているように見えているのかはわかりませんが、ラインが飛び出しているんだとすると悲しいですね。
というのは、22ステラは新形状AR-Cスプールとして、以下のように説明しているからです。
従来のAR-Cスプールと基本性能は変えることなくよりライントラブルレスな形状へと変更。スプールリングとドラグノブ側の形状、角度を変更することでドラブノブ側にラインが絡むトラブルを大幅に抑制します。
引用元:http://fishing.shimano.co.jp/product/series/22stella/index.html
冒頭のtweetに話を戻すと、「使い方が悪い」、「あくまで軽減するだけ」って引用retweetしたりリプライしてる人が散見されます。
こうなるのは使い方を間違えてるから https://t.co/SQKgxeKGQO
— Masaっち (@ouga0221) February 13, 2022
例えばこんなのとか。
https://twitter.com/ShoA_Fishing/status/1492668499554369536
こんなのとかです。
意訳とかではなくて、「使い方が悪い」、「下手くそ」って言ってますよね。
メーカー無罪、ステラ無罪を主張せんがためなのかわかりませんが、知りもしない人によくここまで言えるなと思います。
でも元tweetの画像って、シマノがスポンサーをしている釣り番組「釣り百景」のひとこまで、彼らが言うところの「使い方が悪い」、「下手くそ」な人はシマノのテスターの辺見哲也さんなんですよね。
件の「ドラブノブ側にラインが絡むトラブル」は1:18あたりです。
その場面のURLをコピーしたのですが、上手く貼れないのでリンク先でうまいこと見てみてください。
22ステラのプロモーションをしているこの方です。
この方です。
僕はシマノのテスターのランクを知りませんが、ステラのプロモーションに抜擢されるくらいですから、シマノ的にはかなり上位のテスターであることは想像に難くありません。
辺見哲也さんがいくら名人だったとしても、状況次第ではライントラブルが起こることはもちろんあるでしょう。
ライントラブルを減らす機能だって、あくまで減らすのであって、なくすことができるわけではありません。
これらは当然のことですよ。
しかし、シマノが自社のフラッグシップリールであるステラのプロモーションを任せるほどの実力者である辺見哲也さんが、22ステラのプロモーションを担うテレビ番組(22ステラのプロモーション動画ではありませんが、時期的にそれを担っているのは間違いありません)の撮影中に、ドラグノブ側にラインが絡むトラブルを大幅に抑制する機能を備えている22ステラを使って、ドラグノブ側にラインが絡むトラブルを起こしてしまったのだとしたら、それは「使い方が悪い」として片づけられるものではないと考えるのが当然であり、そして、それを見た視聴者が「結局なるんかい」と思うのは常識的な感覚でしょう。
「使い方が悪い」、「下手くそ」と断じている人たちはラインの扱いが上手で、ライントラブルは一切起こさないのかもしれません。
しかし、もしこの程度の常識的な感覚が想像できないのだとすると、ラインの扱いはどれだけ上手かもしれませんが、頭の使い方は著しく下手くそです。
そもそもの話、「使い方が悪い」、「下手くそ」と言っている人のほとんどは、tweet主に対して言いたかったんだと思います。
しかし実際に使っていたのはシマノの有力テスターである辺見哲也さんだったわけですよ。
「使い方が悪い」、「下手くそ」と言っている人の中に、実際にラインの扱いが辺見哲也さんより上手な人はどのくらいいるんでしょうか。
いない可能性が高い、あるいはいたとしてもごく少数であると考えるのが妥当だと思います。
「使い方が悪い」、「下手くそ」と言っている人の大部分は、リールの「使い方が悪い」、「下手くそ」な辺見哲也さんよりもっと「使い方が悪い」、「下手くそ」な人である可能性が高いわけです。
さらに言えば、「使い方が悪い」、「下手くそ」と言っている人たちの中に22ステラを使ったことがある人はおそらくいませんからね。
つまり、「結局なるんかい」というtweetに対して「使い方が悪い」、「下手くそ」と言っている人は、頭の使い方が著しく下手くそであることは絶対的に間違いのない事実であるうえ、ラインの扱いすらも「下手くそ」認定した相手よりもっと「下手くそ」な、しかも質の悪いことに自分はラインの扱いが上手だと思い込んでいる)、救いようのない勘違い野郎である可能性が限りなく高いと言えるでしょう。
同様のことがアブのゼノンでもありました。
この件は昨年6月に4000字近く書いたんですけど、下書きのまま放置していました。
このときは、Youtuberのマッキーさんが、ゼノンの糸落ちについて報告した動画が発端になったのですが、マッキーさんの「使い方が悪い」と評価する人がたくさんいました。
ピュアフィッシングジャパンの契約プロも総出で「使い方の問題」って論調で叩きまくってましたね。
マッキーさんは最近またこの件の動画を出していましたので、そちらもリンクしておきます。
ちなみにスプール下端のネズミ返し?自体は15イグジストからついているものであり、ゼノンのトラブルを見て対策したものではありません。
全てのリールの歴史を知ることは実質的に不可能ですし、その誤認があったところで特別どうとも思いませんが、一応事実として述べておきます。
もちろん18イグジストにもついていますし、22イグジストで”急にアピールし始めた”だけです。
シマノも同じく、22ステラのアンチツイストフィンって14ステラの時点で似たようなものがついてますよね。
材質を変えて、寸法的にももっと攻めていたりと程度は違うんでしょうけど、狙いは同じはずです。
15イグジストからスプール形状が変わったのは、12イグジストが不評だったんでしょうかねやっぱり。
その割りにRCSスプールは対策品出さなかったなぁ。
そっちこそ対策品をうたって出せば売れたかもしれないのに。
でもこのスプール下端のネズミ返し?形状って、形状や大きさの程度の差はありながらもダイワはすでに結構なわりあいで採用してますけど、決して全てのモデルなわけじゃなくて、19セルテート、19レグザなんかは採用していないんですよね。
なので、気休め程度のもんなんじゃない?と思ってます。
なんとなくですけど、フロロの太め(と言っても、4~6lb.くらい)の糸を巻かれそうなリールに積極的に採用しているのかなという印象です。
糸ふけを出す釣りに使われやすく、また糸の重量自体が重くて糸落ちしやすいですから。