先日東北方面に釣りに行きました。
そのときの釣りについてはまた改めて書きたいと思いますが、まずはお土産について書きたいと思います。
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佐野ラーメン
佐野ラーメンといえば、ラーメン好きにはそこそこイメージしやすい類のご当地ラーメンだと思います。
栃木県佐野市のご当地ラーメンで、麺を青竹で打っていることが特徴です。
青竹打ちかつ手切りなので、麺の厚さや幅などが不均一で、茹で具合もばらつきますが、それが逆に歯触りや舌触りを楽しめるというものです。
ちなみに、ゆるキャラグランプリ2013を制した「さのまる」が頭にかぶっているのが佐野ラーメンです。
そんな佐野名物の佐野ラーメンですので、佐野SAにはたくさんのお土産用佐野ラーメンが売っています。
たくさんのお土産用佐野ラーメンの中から、佐野出身の同行者が一番のおすすめとしたのが今回の「佐野ラーメン本舗 上岡商店 青竹打ち佐野生ラーメン」です。
佐野ラーメン本舗 上岡商店の通販ページを見ると、「佐野生ラーメン」となっていますが、この商品を紹介してくれた同行者が「つるりラーメン」と呼んでいたので、ここではそれに倣って「つるりラーメン」と呼びます。
そもそも自分が行ったのになんでお土産って話なんですが、先ほどとは別の同行者がお土産用に買ったものを忘れて行ったため、僕がもらいました。
ありがたくいただき、ここでレビューしようという次第です。
箱の外観
上から。
早速「青竹つるりちゃん」が気になります。
そしてところせましと書かれた文章。
情報が多すぎてとてもではありませんがすべて読む気がしません。
さのブランド認定ロゴがご挨拶の締め(敬白)にかかっちゃってるし。
正面から。
早ゆでコルト45秒が気になります。(上からの写真にもあるけど)
(青竹打ちだから45秒で茹だる。故に早ゆで45秒と命名)はいいんですけど、コルトはなに?
早ゆでと拳銃の早撃ちとをかけてコルト?
そしてここにも青竹つるりちゃん。
左側面。
ここにもまた青竹つるりちゃん。
賞味期限は約2週間。
背面。
またまた青竹つるりちゃん。
右側面。
もちろんここにも青竹つるりちゃん、と思ったでしょうが、残念ながらここにはいません。
しかし、仕様をただ書くだけでは終わらず、ラーメンのおいしさのアピールに余念がありません。
フリーダイヤル (0120)014-261 オイシー ツルリィはちょっと、ツルリィはちょっと。
下面は写真がありませんが、下面にも青竹つるりちゃんはいませんでした。
全6面中、青竹つるりちゃんは4面にいました。
内容物
それではいよいよ開封します。
箱の外は情報過多でめちゃくちゃうるさかったですが、中はどうでしょうか。
早速内側も少しうるさそうです。
またしても青竹つるりちゃんと思しき人が見えますが、まずはスルーします。
中の紙には調理方法、おいしさの秘密、商品ラインナップが書いてあります。
青竹つるりちゃん結構饒舌ですね。
「この下にスープが入っています。」
これ必要?ここは何もないなと思ってこの段階で箱捨てる人いる?
内容はいたってシンプルで、麺とスープのみです。
もちろん「この下」にはスープが入っています。
具が一緒に入ったものもあるようですが、おそらく自分で好みの具を入れるのがいいでしょう。
この手のやつはだいたいそうです。
麺です。
2人前が一袋に入っています。
麺の太さが均一じゃないのが伝わるでしょうか。
スープの素です。
ゴールドしょうゆ味だそうです。
シルバーしお味もありそうですが、ありません。調べました。
青竹つるりちゃんの下の文章は、ずっと「青竹で延ばしているからうまい!!」でしたが、急に敬語で「青竹打ちだからおいしいです。」になります。
スープの袋だからちょっと弱気になった?
豚、鶏、鰹節、昆布、その他アミノ酸が入っています。
普通ですね。
一通り見終わったところでそろそろ調理にとりかかりましょう。
調理
ここまででおわかりのとおり、うるさいくらい詳細に作り方が書いてあるので、それに従いましょう。
うるさいくらいというか、主張がすごくてうるさい。
作り方が2か所に書いてあってそれぞれ少し内容が違うのですが、基本的にはうるさいことが書いてあるほうに従います。
しかし、茹で時間を「火力、湯量、麺の太さ、製造後の日数で時間が若干異なるので加減してください。」っていうのは難しすぎるだろ……プロ向けかよ。
まずスープの素の袋を温めます。
これは袋内で冷えて固まっている油脂をとかすためです。
つるりラーメンは麺茹で用のお湯とスープ用のお湯を別々に沸かす必要がありますので、スープ用のお湯をたっぷり沸かし、そのお湯をどんぶりに張って、その中でスープの素の袋を温めるのがいいでしょう。
どんぶりも一緒に温まるので、スープが冷めません。
麺は先にほぐしておきます。
結構かたまりになっているので、このままお湯に入れてしまうと、かたまりの中のほうの麺に火が通りづらくなってしまうからです。
また、2人前がなんとなく分かれた状態で一袋に入っているのですが、写真からわかる通り、実際になんとなくの場所で分けてみると麺の太さや量が明らかに違います。
したがって、これらを一度混ぜた後に等量に分けておくという意味でも、先にほぐしておくのが望ましいでしょう。
それではいざ茹でます。
つるりラーメンを食べるのは初めてですし、麺の製造後日数や火加減から茹で時間を加減するのは難しすぎるので、「かならず45秒でゆでて下さい」のほうを採用して、しっかり45秒計測します。
ここで注意なのですが、麺をお湯に入れるときは、吹きこぼれを恐れず強火にしましょう。
麺が入ることでお湯の温度が下がってしまい、再沸騰に時間がかかるからです。
沸騰した湯の対流によって麺は鍋の中で踊り、ダマにならず均一に茹だるわけですが(つるりラーメンは麺自体が不均一なので、均一に茹だるわけではありませんが)、沸騰していないと温度の低い底にたまってしまい、うまく茹だってくれません。
特に45秒しか茹でないとなると、再沸騰するまでのロスタイムが致命的になります。
特につるりラーメンは、鍋に入れた後はあまりかきまぜないように注意があるくらいですからね。
完成です。
肝心の味は?
青竹打ちを売りにしているのでまずは麺からです。
麺は思いのほかコシがあります。
佐野ラーメンって結構柔らかめというか、ピロピロ感があるものなのですが(ピロピロ感で伝わるかわかりませんが……)、むしろ普通の麺に近いように感じて、より一般向けかもしれません。
45秒であげているのもあるでしょうね。
食べ進めるうちに柔らかくなってきて、ピロピロ感が出てきます。
こうなるといかにもって感じがしますね。
スープは原材料のとおり、鶏が強いわけでも豚が強いわけでも魚介が強いわけでもなく、バランス型で普通においしいです。
スーパーで売っているラーメンや下手なフードコート、あるいは気を遣っていない業務用ラーメンよりはおいしいと思います。
しかし、バランス型かつうま味過多ゆえにどうしてもインスタント感があるのはぬぐえないので、もう少し昆布弱め、鶏強め、醤油弱めにすると一気にそれっぽくなると思います。
素ラーメンは少し寂しいので具を加えてみました。
もやしのうえに豚肉の薄切りをのせ、中華スープの素と鷹の爪、ごま油を少量かけて7分ほどレンジでチンしたものです。
これはかなりプレーンで主役のラーメンの味を邪魔しませんし、かつ、それなりにうま味やボリュームもあるのでおすすめです。
おわりに
忘れて行った方には申し訳ありませんが、おいしく食べられて満足しました。
また佐野SAに寄ったときには買おうと思いますし、店舗もあるようなので店舗に行ってみたいとも思うくらいです。
店舗といってもあくまで製造直売所であり、そこで調理したものを食べられるわけではないようですが、記念ですね。
ちなみに自分で買った会津山塩ラーメンよりおいしかったです。
むしろこっちはハズレでしたね。うま味過多もいいとこで全然ダメでした。